録画で引退・退団挨拶見てグッときました。
jsportsのコラムから。。
11月26日
【Jリーグ】去りゆくベテラン。FC東京の1つの歴史が終わる
チームの黎明期を支えた浅利の引退、藤山の退団…。
99年11月21日。新潟市営陸上競技場は曇り空で肌寒かった。ここで勝たなければ昇格はない。そんな絶体絶命のチームを救ったのが加賀見。彼の先制弾を守りきった東京は1-0で勝利。大分の結果を待った。その時点で大分は1-0でリード。昇格を99%手中にしていたが、山形・吉田達磨のFKが決まり、1-1で延長戦へ。そして引き分け。この瞬間、東京の奇跡の逆転昇格が決まった。大熊監督の男泣きを見たのはこの日が最初で最後だった…。「昇格の時のビデオを大竹洋平が最近見て、『こんなことがあったんですね』と言っていたんです。僕らは何らかの形でそういう歴史を伝えていかないといけないですよね。僕は社員なんで、この先、東京の仕事に携われるかどうか分からないですけど」とこの大舞台を経験した浅利は静かに言った。99年の修羅場をくぐり抜け、2000年のJ1開幕、横浜F・マリノス戦で中村俊輔に「部活サッカー」とまで言われた泥臭い時期を通り過ぎたからこそ「ビッククラブ・東京」の今があるのだ。
藤山の退団、浅利の引退を機に、若手選手やサポーターの方にそんな苦難の歴史をぜひ知り、記憶に深く刻んでもらえればと思う。それが彼らの生きてきた証なのだから…。その時代を見続けた1人の取材者として、その重さを強く感じた。
ビッグクラブかどうかは別にして、浅利、フロントとして戻ってほしいね。
お疲れ様でした。