2005年7月9日土曜日

LAST SHOW



LAST SHOW パルコ劇場 
作・演出 長塚圭史

出演 風間杜夫 永作博美 古田新太 
北村有起哉 中山佑一郎 市川しんぺー

見てきたよ。。すげーッス。。。。。。。。。
<あらすじ>
TV番組制作会社で働くタクヤは元アイドル女優の妻・ミヤコ(永作)と
生活(1年程の新婚)。
動物愛護家(いわゆるムツゴロウさん)渡部(古田新太)を
取り上げてのハートウォームドキュメントを撮ろうと思っている。
だが、裏がありそな渡部をカメラマン・ナカジマは偽善を暴いた番組に
しようと意気込む。
そんな時、タクヤの小さい頃に離婚した、実父(風間杜夫)が
突然タクヤ不在のマンションに現れる。

以降ネタバレバレ。間違えてこんなとこにキタ人はスルーを。


初めて会う義父に戸惑うミヤコ。明らかにあやしい雰囲気。
でも、ミヤコが妊娠かもって話で一転和やかに。
「女優をかみさんにもって、これでタクヤが幸せじゃないっていったら、
なぐらないと」「幸せだったら、ミヤコさんをなぐっちゃうぞ(笑」と義父。
帰宅したタクヤはミヤコの妊娠を知って大喜び。
「幸せだよ」と言ったとたん、父はミヤコを殴り倒す。。。

ここから一気に話はダークサイドにいきます。

タクヤも殴り倒しどこかに監禁。目覚めたミヤコに、父は
「自分を好きになれ」と意味不明な要求をする。
すると、渡辺の取材をする為に渡辺とナカジマがマンションにやってくる。
渡辺はアイドルのミヤコの猛烈な追っかけだったらしい。
なんとか、渡部、ナカジマに助けを求めようとするミヤコ。
でも、父にばれ、渡部はミヤコのレイプ映像を撮影しようとします。
抵抗するナカジマを刺し、いよいよミヤコが危ない時に、
自力で脱出したタクヤが駆けつけ、父をドレッサーに閉じ込め、助けます。
動物愛護者・渡部は、愛するが故に集めた動物を食べていた。
自分の死後、母に食べて貰いたいと。
でも母は死んだので自分が食べたと告白。
復活したナカジマは一部始終を映像に収める。
そのテープをもって逃げようとするタクヤとミヤコ。
しかし、ドレッサーから抜け出した父にまた、殴られ形勢は逆転。
父は言います。「お前が生まれたせいで俺は不幸になった。
 お前なんて生まれてこなければよかったんだ。」
「おまえの苦しむ姿が見たいんだよ」
ミヤコを食べろと渡部に迫る父。泣き叫ぶタクヤ。
塩をふり、ナイフをもつ渡部。

ここから話は、また別の方向へ。

その時、ミヤコのお腹がみるみる膨らんでいき、
半ズボンで腹の出たムチムチしたオッサンが、
「エイリアン」みたいにドロっと生まれてきた!
で、渡部をペチって叩いて説教始めた。
父にも説教を始める
「子供には生まれてくる環境は選べないんだ。
 かあさん見てちょっとラッキーって思ったけど、
 親は選べないんだよ。勝手に子どもを作っておいて後から
 何言ってんだよ!」
全否定され、打ちひしがれる、渡部と父。
母を救ったオッサン子供は、消えようとします。
止めるミヤコ。
でも、トイレに飛び込んで消えてしまいます。
(書いていて訳わからん。読んでもわからんよな)

それぞれが、父、子供、愛する者、を考える。
結局、父は自殺します。
「食うか?」と渡部。父にマヨネーズをかけるタクヤ。。。。

で、終劇。

サイドストーリ的に原発問題もあって、
終盤大きな爆音で原発事故を匂わせるんですが、
結局、説明もなく、、、

中盤のスプラッタ系は、ちょっとひいてしまいました。
(子犬の食べる渡部とか)
でも、渡部役の古田新太さん。サイコーです。
ミヤコとのやり取りはスゲーおかしかった。
で、カニバを激白するところは感動。
倫理的、道徳的に破綻しているけど、説得力十二分。
ちょっとうるっときました。
で、オッサン子供。登場時大爆笑。
そりゃそーだよ。
でも、他の役者はまじめに笑わない。プロだ。
オッサン子供の説教も最高です。
すごいあたりまえのことを説くんですが、異常な状況で
異常な人が言うと、異常に見えたりして不思議。

自分の仕事の理想を追求するナカジマ、
純粋無垢が人に不快を与えるタクヤ、過去の華やかさにすがるミヤコ、
母の栄養になりたい渡部、全ての不幸を息子に求める父、
道徳的なオッサン子供。
登場人物全員のちょっとずつに共感したりしてる自分は普通なんだと
思いました。

で、こう書いても、見ていないと理解されないよなって
重々承知でございますが、なんか残さないとって思うのは
やっぱ作品として面白かったからに他ならないと思う訳で。

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